たった4万円のハサミが買えなかった23歳の俺。 by オノハラ ユウスケ
アシスタント時代に初めて買ったハサミをそのままタトゥーにしてます。
買ったというか母親に頭下げてお金借りて買った。返したか覚えてない。『4万円のハサミ。』
たかが4万円が払えなかった23歳の俺。
このハサミは引退までずっと使うつもり。研ぎまくってもうだいぶ細くなってしまってるけどこれがいい。これじゃないと作れない。
これ一本で毎朝毎晩練習してデビューして撃沈してアメリカ渡って勝負して教員とした。シティ始まってもこれ一本で勝負してきた。
他の美容師は腰に何本ものきらびやかなハサミを下げてるかもしれないが僕はこれでいい。いやいや、これがいい。
最近さすがにハサミを新調したけど34歳までずっとこれ一本でやってきた。
今、少しお金に余裕が出てきたからこそこの4万円のハサミを大事にしたい。
このハサミに詰まった思いと志と夢と
お金を貸してくれた母親を含む全ての人への感謝をいつまでも忘れずに
我輩は一流になりたい。
いつもありがとう✂︎
P.S. ハサミ屋に俺は将来アメリカ行くからアメリカで通用するハサミをくれといったらこれがでてきた23歳の夏。
オノハラ ユウスケ
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